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講座
冠動脈疾患における血小板凝集能
Platelet aggregability in coronary heart disease
山崎 博男
1
Hiroh Yamazaki
1
1東京医科歯科大学医学部第3内科
1The 3rd Department of Medicine, School of Medicine, Tokyo Medical and Dental University
pp.791-798
発行日 1975年9月15日
Published Date 1975/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202811
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冠動脈疾患での血液凝固,線溶能の動態に関し多くの報告がみられている1)。しかし出血機序,血栓形成機序においてきわめて重要である血小板機能については粘着能の観察成績が多く,血小板機能のうち,近年もっとも重要なものとされる凝集能については意外と報告が少ない。この理由には,一つには凝集能測定の標準化が十分なされていないことがあげられよう。そこで著者らは血小板凝集能測定法を検討し,最近ほぼ満足すべき測定成績をうることができるようになった2)。そこで冠動脈疾患での血小板凝集能を測定した著者らの成績を中心としてのべ,諸家の成績と対比し,血小板凝集能のもつ意義を示す。
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