Japanese
English
特集 右心と左心
肺塞栓症の左室機能
Left ventricular function in pulmonary embolism
小野寺 壮吉
1
Sokichi Onodera
1
1旭川医科大学内科
1Asahikawa Medical College
pp.315-323
発行日 1975年4月15日
Published Date 1975/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202747
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肺塞栓症の大多数は,静脈血栓の剥離,肺動脈流入によるものであって,静脈血栓症の最も重大な合併症というべきである。従って,静脈血栓の発生素因として重要視される老齢,非動,これと関連のある心疾患悪性腫瘍,術後などでは最も警戒しなければならない疾患の一つとされている。
肺塞栓症の発症はすべて急性であるが,その肺血流遮断効果の大きな塊状血栓(肺動脈幹,または肺動脈主枝,2,3の肺葉枝)や多発性塞栓では"急性心肺性危機"を招き,反復性小塞栓は"慢性肺性心"の原因の一つであって,右室心筋の肥厚を伴う。
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