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講座
気管支喘息におけるβ-adrenergic blockade theoryとadenyl cyclase
Adrenergic Blockade Theory on the Bronchial Asthma, Especially Emphasizing Adenyl Cyclase Activity
無江 季次
1
Suetsugu Mue
1
1東北大学医学部第1内科
11st Dept. of Int. Med., Tohoku Univ. School of Med.
pp.653-661
発行日 1974年9月15日
Published Date 1974/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202663
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気管支喘息はアレルギー疾患の代表的なものの1つとされ,免疫学の進歩やIgEの発見などもあって気管支喘息の病因としてのアレルギー説は多くの支持をうけている。一方気管支喘息(以後喘息と略記)と自律神経との関係はEppinger, Hess1)以来注目されており,とくに内因性喘息の成立には自律神経の関与が考えられ,また滝野2)は長年にわたってpulmonary vagotoniaを主張して来た。
Ahlquist3)は1948年カテコールアミンの効果をα,βに分類し,その後も多くの合成カテコールアミンやα,β-adrenergic blocker(以後α,β-blocker)が開発されて自律神経機能の薬理学的,生化学的知識が著るしく増大した。
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