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講座
虚血性心疾患における左脚後枝ブロックについて
Left Posterior Hemiblock in Ischemic Heart Disease
兼本 成斌
1
,
茅野 真男
1
,
中村 芳郎
1
Nariaki Kanemoto
1
,
Masao Chino
1
,
Yoshiro Nakamura
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Dept. of Med., Keio Univ.
pp.663-669
発行日 1974年9月15日
Published Date 1974/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202665
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Rosenbaumら1)2)3)は,His束以下が右脚,左脚前枝(left anterior fascicle以下LAFと略す),および左脚後枝(left posterior fascicle以下LPFと略す)として機能的にも解剖学的にも独立にtrifascicular systemとして作動していることに注目した。そして左脚のブロックをleft anterior hemiblock (以下LAHと略す)およびleft posterior hemiblock (以下LPHと略す)とするhemiblockの概念を提唱した。
以来右脚ブロックを伴ったhemiblockが完全房室ブロックあるいはAdams-Stokes発作の原因として,またその警鐘としてのbifascicular blockとして重要視されるようになった。
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