呼と循ゼミナール
拘束性肺実質性疾患(その2)
原沢 道美
1
1東京大学医学部老年病学教室
pp.250
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202610
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肺に過度の結合組織が存在するために肺の伸展性が障害され,その結果拘束性換気障害を惹起する,いわゆる肺線維症は,それが主として非可逆的な変化にもとづくため,その治療にあたっては,機能障害に対する対策が特に重要となる疾患群である。
肺における線維性組織の沈着は,特定の疾患を意味するものではなく,炎症または壊死をきたすようなすべての疾患において,その修復過程として,それらの変化に続発するものである。したがってその肺内分布は,疾患過程の違いによって様々で,肺区域,肺葉,あるいは一肺に限局することも,また両肺にびまん性に出現することもある。
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