研修医読本―臨床の秘伝・奥義を学ぶ・5
肺実質疾患での注意点
池 修
1
1京都大学医学部附属病院呼吸器外科
pp.474-475
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902998
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教訓・鉄則
1)肺線維症合併例では高濃度酸素吸入で誘発される呼吸不全があるので,肺線維症合併例や重喫煙者ではFIO2(吸入酸素濃度)は0.5(50%)を超えないことが大切です.
2)肺線維症合併例ではOK-432(ピシバニール®)による胸膜癒着術で誘発される呼吸不全があるので,胸膜癒着術にピシバニール®を用いないようにしましょう.
3)再膨張性肺水腫を予防するために,胸腔ドレナージ後は急速に肺を膨張させないようにしましょう.
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