話題
シリコンラバーによる柔軟な気管支い型の作成法
滝島 任
1
,
佐々木 孝夫
1
,
佐々木 英忠
1
1東北大学医学部第1内科学教室
pp.604-605
発行日 1971年7月15日
Published Date 1971/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202286
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私どもは気管支の各種generationにおいて気道を閉塞する目的のためシリコンラバーを用い,本法が気管支のみならず血管その他管系の柔軟なキャストを作るのにきわめてすぐれた方法であることを見出したので,その作成法について報告する。
材料は東芝二液性常温加硫形シリコーンゴムで,本コンパウンドは従来のシリコーンゴムと異なり,触媒を混合するだけで加熱や加圧をまったく必要とせずに硬化し,ゴム状弾性体となる流動性のペースト状物質である。したがって,複雑な形状に加工でき,この性質を利用して,医学的,工業的には例えば歯科での印象材や充填材など広く利用されている。
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