講座
シリコーン・ラバーチューブによる水頭症の治療
千ケ崎 裕夫
1
1東大脳神経外科
pp.48-53
発行日 1961年11月1日
Published Date 1961/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611202232
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本社刊の看護・医学事典によると,水頭症とは,「脳水腫」のことであり,先天性原因,先天梅毒,脳炎,髄膜炎などの後胎症として起こり,頭蓋腔内に髄液が過剰にたまつた状態をいい,大頭蓋,泉門や縫合の開大があり,知力障害を伴う,と書いてある.いわゆる福助頭のことであり(本文写真参照),できるだけ早期に治療することが望ましい.助産婦が新生児の疾患をいち早く発見して,医師との連絡をとつて,大切な命を救うことは貴重な使命でもある.
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