Japanese
English
講座
リウマチ性心臓病の疫学
Epidemiology of Rheumatic Heart Disease
塩川 優一
1
,
村上 正中
1
Yuichi Shiokawa
1
,
Masanaka Murakami
1
1順天堂大学医学部内科学教室
1Department of Internal Medicine, Juntendo University, School of Medicine
pp.127-135
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202234
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はじめに
リウマチ性心臓病の疫学には次の二つの方向がある。すなわち,リウマチ性心臓病の死亡率,または罹患率を統計資料に基づき,検討する方法と,一定の診断基準により地域集団を対象とした集団検診による調査研究法である。以下この二方向に分けて記述するが,リウマチ熱が原因となってリウマチ性心臓病が発生することより,この両者は,つねに同時に考察されねばならない。また先天性心疾患は,疫学上つねにリウマチ性心臓病と対比研究すべき疾患であり,さらに死亡例についてはいわゆる突然死の疫学もこれらと密接な関連を有するものである。
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