Japanese
English
特集 肺気腫
肺循環—肺血圧について
Pulmonary Circulation:Pulmonary Blood Pressures
三瀬 淳一
1
Junichi Mise
1
1山口大学医学部第2内科学教室
12nd Department of Internal Medicine, Yamaguchi University School of Medicine
pp.623-628
発行日 1970年7月15日
Published Date 1970/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202168
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.肺動脈圧
肺循環系は低圧系であり,その血管床の容量は大きく,また伸展性に富み,血流の増加に対する生理的適応はきわめて大きいと考えられている。そうして肺動脈圧中間圧の正常値上界は,国際的にも15mm Hgであることが承認され(われわれは高くても正常値上界は16mm Hgを越えないと考え)ている。そうして運動負荷による肺動脈圧の上昇は一般に心・肺疾患に伴う肺血管の異常を示すものであるとされていた1)2)。肺血圧測定の零点の位置は一般に胸骨第2肋骨附着部と背面の中点を選ぶ研究者が多い。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.