Japanese
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特集 心機能検査
細胞外液量
Extracellular Fluid Volume
池田 和之
1
Kazuyuki Ikeda
1
1東京大学医学部麻酔学教室
1Department of Anesthesiology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.45-52
発行日 1970年1月15日
Published Date 1970/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202107
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Ⅰ.循環機能としての細胞外液量の意義
細胞外液(ECF)量は体重のほぼ20%を占める(図1)。その3/4は組織間液(ECV)として血管外に分布し,残りの1/4は血漿***(Ⅳ)として血管内に分布する。
組織間液と血漿とは毛細血管壁を介して互に交通している。Starlingの仮説にしたがえば(図2),毛細血管の細動脈端では水(血漿水)が血管内から組織側へ向って濾出し,細静脈端では水が組織間隙から血管内に向って入ってくる。毛細血管領域でみられる血管内外の水の移動量は毎分当り全血漿量にも匹敵するほどである。
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