キホンをシンプルに考える 体液・電解質・酸塩基平衡異常のとらえ方(第4回)
細胞外液量の減少 病歴から想定することがもっとも重要
安田 隆
1
1吉祥寺あさひ病院
キーワード:
Sodium
,
細胞外液
,
鑑別診断
,
病歴聴取
,
水-電解質平衡異常
,
生理食塩水
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Medical History Taking
,
Water-Electrolyte Imbalance
,
Extracellular Fluid
,
Sodium
pp.307-311
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016309855
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
細胞外液量の減少はNa摂取を上回るNa喪失により生じる.細胞外液量の減少は,病歴や所見から臨床的に疑い,尿中Na濃度(もしくは尿中Cl濃度)の低値により診断される.高齢者,腎機能障害,ネフローゼ症候群,心不全,肝硬変,利尿薬使用時では判断が難しい.管理は原因への対応と喪失液の性状と現存する電解質異常に応じた補充である.
©Nankodo Co., Ltd., 2016