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特集 心機能検査
短絡血液量・逆流血流量
Intracardiac Shunt and Regurgitant Flow
香取 瞭
1
Ryo Katori
1
1東北大学医学部第1内科学教室
11st Department of Internal Medicine, Tohoku University, School of Medicine
pp.37-44
発行日 1970年1月15日
Published Date 1970/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202106
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短絡血液量
心臓の右側と左側との間,あるいは大血管との間に異常交通路があると,血液の短絡が起こる。短絡の方向,大きさは心血管の解剖学的条件のほかに,病態生理学的変化に左右され,左—右短絡,右—左短絡,あるいは2方向短絡(bi-directional shunt)を起こしてくる。
短絡部位の確定,短絡血液量の正しい測定には,後述の心カテーテル法によるO2step-up法,色素希釈法,あるいは心血管造影法などを行なわねばならないが,胸部X線検査,循環時間,血液ガス,肺機能検査などから短絡の存在を推測することはできる。色素希釈法は短絡量と方向をベットサイドで簡単に測定できて有用である。以下,代表的な心内短絡測定法のみについて述べる。
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