Japanese
English
特集 運動の生理
6.運動に対する循環系の反応
Cardiovascular Responses to Exercise
北村 和夫
1
,
牧野 毅
1
Kazuo Kitamura
1
,
Takeshi Makino
1
1順天堂大学医学部第二内科
12nd Department of Internal Medicine, School of Medicine, Juntendo University
pp.481-489
発行日 1968年6月15日
Published Date 1968/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201909
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
運動などの筋作業には沢山のエネルギーを要し,多量の酸素を必要とする。他方,筋細胞の呼吸の結果,炭酸ガスや乳酸が発生するためこれらの処理に呼吸器や循環器の能力が要求される。激しい運動では安静時の12〜15倍の酸素を必要とし,肺から血液への酸素運搬や四肢筋の要求量だけの血液を末梢血管に十分運搬しなければならない。ここで"運動に対する循環系の反応"が問題となる。
本号は「運動の生理」という特集である関係から,まず心臓生理を中心とした循環系の調節機序を述べ,諸家の実験結果などを紹介しながら"運動に対する循環系の反応"について考えたい。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.