Japanese
English
装置と方法
ガス・サンプルの取扱いについて—とくにショランダー・微量ガス分析装置およびガスクロマトグラフィーのために
Gas Analysis
横山 哲朗
1
Tetsuro Yokoyama
1
1慶応義塾大学医学部内科
1Department of Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.57-61
発行日 1968年1月15日
Published Date 1968/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201861
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はじめに
診断のための肺機能検査も,研究を目的とする呼吸生理学も著しい進歩をとげてきたにもかかわらず,ガスあるいは血液サンプルの取扱いは十年一日のごとく格別の工夫もされないままに以前の方法を踏襲しているような感じがある。いかに分析機器が長足の進歩をとげたといっても,サンプルの取扱いの重要さは増しこそすれ軽減したとは考えられない。O2,CO2以外のinert gas,なかでも溶解度の高いガスを取扱う機会が多くなると,それなりに特別の配慮が必要になる。
一方ではtransientな変化を追う機会が多くなると自らサンプルの数がふえて,なるべく能率よく取扱いうることが要求される。同様の問題はフィールド・ワークの場合にもおこる。
確実で,精度が高く,しかも能率のよいサンプルの取扱い方法はないのであろうか。筆者が米国留学中Buf—faloのDr. Rahnの教室で用いていた方法をここに紹介してみたい。サンプルの成分のガスによってそれぞれ特別の工夫はとうぜん必要であるが,ここでは一般的な説明となることをお許しいただきたい。
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