Japanese
English
綜説
冠循環の神経性ならびに体液性調節機構
Nervous and Humoral Control of the Coronary Circulation
斎藤 隆雄
1
Takao Saito
1
1徳島大学医学部付属病院麻酔科
1Department of Anesthesiology, Tokushima University Hospital
pp.467-477
発行日 1967年6月15日
Published Date 1967/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201779
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はじめに
冠循環は血行力学的因子,神経性ならびに体液性因子,心筋代謝性因子,冠血管自身の自動調節機能などによって調節され,個々の因子は他の諸因子と複雑な関連をもって互いに影響しあっていて,それらの総合的な効果があらわれるものと考えられる。したがって神経性あるいは体液性因子だけを純粋にとり出して観察することは必ずしも容易ではなく,実験方法が多彩であることとともに,この問題について意見の別れる大きな理由になっているように思われる。
以下,これらの諸点を考慮し,できるだけ妥当な結論を導き出すよう努力した。
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