Japanese
English
臨床
脳卒中の診断基準
Criteria of Diagnosis of the Cerebral Apoplexy
新 城之介
1
,
赫 彰郎
1
Ionosuke Atarashi
1
,
Akiro Terashi
1
1日本医科大学第2内科
1The 2nd Dept. of Internal Medicine, Nippon Medical College
pp.469-478
発行日 1966年6月15日
Published Date 1966/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201601
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はじめに
脳血管障害の頻度はきわめて高く,その好発年令はもくは中年以後の働きざかりであって,しかも死亡率もきわめて高く,たとえ死に致らざる例においても,その社会復帰が困難なことを考えれば,その適確な診断による適切な処置の重要性は論をまたない。こんにち臨床医はもちろん,基礎医学者も,この脳血管障害の研究に取りくんでいるが,共同研究を積極靜におしすすめていくにあたり問題となるのは,脳血管障害の分類ならびに診断基準が不期確,不統計一であるという点である。この問題解決のため1955年9月以来,米国のThe National Ad—visory Council of the National Institute of Neuーrological Diseases and Blindnessは,Millikanを長とする脳血計管障害計の專門家達よりなる計委員会を作り,脳血管障害の分類と診断基準の検計を行ない,その分類と診断基準の概計要を報告している1)。かれらの目的とするところは,分類ならびに診断基準を明確にすることと,あらゆる分野の脳血管障害の研究者達に受け人れられる分類を確立することであると述べている。
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