Japanese
English
装置と方法
心肺生理学に使用されるアイソトープ
Isotope for the Physiology of Respiration and Circulation.
田中 茂
1
Shigeru Tanaka
1
1放射線医学総合研究所
1National Institute of Radiological Sciences
pp.225-230
発行日 1966年3月15日
Published Date 1966/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201567
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はじめに
アイソトープの医学的利用のうちで最近とくに目覚ましい発展のみられた分野として,心肺生理学あるいは心肺疾患の診断面への応用をとりあげることができる。この基因となったのは新しいアイソトープまたはその標識化合物の開発と,アイソトープの体内での動きを正確に記録する測定器の改良の二つに帰せられる。著者に与えられた題目はアイソトープによる心肺機能検査法ではあるが,本号ではとくに肺のガス交換が重点としてとりあげられ,その方面の権威者が執筆されているので重複をさけるために主に循環系について述べることにする。
心肺の両者は勿論切り離しては考えられないものであるが,問題点を整理するために一応心肺等の血流の測定に利用されるアイソトープと肺のガス交換の検索に用いられるものに区別してみよう。
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