今月の主題 血流障害と血栓・塞栓症
診断
アイソトープによる診断
山田 英夫
1
,
永島 淳一
1
1東京都老人医療センター・核医学放射線部
pp.2034-2036
発行日 1986年12月10日
Published Date 1986/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220631
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核医学検査法や超音波法,X線断層法(CT),磁気共鳴画像(MRI)などの非観血的検査法によっても,かなりの症例について血栓,塞栓症の診断が可能となった.しかし,血栓の正確な局在と広がり,閉塞の程度と側副血行路の発達を知る上では,血管造影(DSAを含めて)が最終診断として行われている.末梢動静脈血栓症においても動静脈造影法が最も信頼度の高い検査法とされている.
核医学検査法では,肺塞栓梗塞症における肺血流/換気シンチグラフィーなど各臓器の梗塞症の診断は各臓器のシンチグラムによって行われている.本稿では末梢動静脈血栓症の描出に関し,核医学的画像診断について一部に症例を加え述べる.
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