今月の主題 肺癌—最近の知識
肺癌の画像診断
アイソトープによる診断
飯尾 正明
1
,
鈴木 恒雄
2
Masaaki IIo
1
,
Tsuneo SUZUKI
2
1国立療養所中野病院・放射線科
2国立療養所中野病院・内科
pp.398-402
発行日 1981年3月10日
Published Date 1981/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217067
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現在の肺癌診断用アイソトープ(RI)は67Gaシトレイト,197Hg-グルタチオンにほぼ大別され一部で20T1が用いられている.67Ga-シトレイト(半減期77.9時間),197Hg-グルタチオン(半減期65時間)両方法とも定着して10年余になり,一時期57Co-ブレオマイシン,99mTc-ブレオマィシン,169Yb-シトレイトなどによる方法も検討されたが,半減期が長いためいつかその姿を消している.
197Hg-グルタチオン法は1969年当院で197HgCl2に改良を加え開発したもので日常的な悪性腫瘍の鑑別診断の1つとして今日に至っている1).
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