Japanese
English
文献抄録
アスコルビン酸指示薬稀釈法—Samet, P.,Bernstein, W. H. & Medow, A. Diseases of the Chest,48:385〜393,1964.
Ascorbic Acid Indicator Dilution Curves.
pp.69
発行日 1966年1月15日
Published Date 1966/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201544
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
指示薬稀釈法は心臓内の右→左短絡や左→右短絡の発見に使用されている。一般に用いられる色素や放射性物質が用いられる時には幾つかの不利がある。1)指示薬稀釈曲線を標記する為に血液が採取されるので血液喪失を来すことになる。2)小短絡を発見する為には短絡部近くに注入用カテーテルと採血用カテーテルの2本を挿入しなければならぬがこれは小児等においては実施し難い,3)良いカテーテルを通して吸引した曲線には歪が多くなることはさけ難い。以上の三つの欠点からみるとascorbic acidを用いる方法は,白金電極を血管内に挿入するだけであるから,失血もなく,detector electrodeも小さいから挿入も容易で,電極が短絡部におかれるのでまた指示薬も生理的物質である点等極めて優秀な方法である。欠点としては本法が定量的分析を行ない難いということである。
著者は60例の先天性心疾患者に応用し本方法の有用なることを報告している。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.