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解説
呼吸・循環生理学を理解するために必要な電気的知識—(5)回路の解析に用いる法則と定理
Electronics for the Physiology of Respiration and Circulation:Part 5.
荻野 義夫
1
,
内山 明彦
2
Yoshio Ogino
1
,
Akihiko Uchiyama
2
1日本光電工業株式会社
2早稲田大学理工学部電気通信学科
1Nihon Kohden Kogyo Co.
2Dept. of Electrical Communication Engineering. Waseda Univ.
pp.73-75
発行日 1966年1月15日
Published Date 1966/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201545
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I.ノートンの定理
テブナンの定理に続いて,これと相対になるノートンの定理(Norton's theorem)を紹介しておこう。この定理は第1図のごとくk個の定電流源にm個の内部アドミッタンスが接続されている回路網がある場合,この出力端子に負荷としてアドミッタンスYLを接続した場合の負荷の端子電圧ELは, EL=(計算式省略)………………………………1)
となる。ここでILSは負荷を短絡した場合の短絡電流である。ただし,YLは回路網内のいずれの素子とも磁気的に結合していないことが必要である。
この定理において,(省略)ILSiは回路網内にある定電流源の総和Iに等しく,(YLを短絡した時,ここには各定電流源からの電流が全て流れることになり,Yiに流れる電流は0である)(省略)Yiは同じく内部にあるアドミッタンスの総計Yoであるから,第1図は第2図のように書き直すことが出来る。
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