Japanese
English
ジュニアコース
残気量(1)—ヘリウムによる測定法
Measurement of Residual Volume by Helium Dilution Method.
中村 功
1
,
田村 文彦
1
Koh Nakamura
1
,
Fumihiko Tamura
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Dept. of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University.
pp.709-715
発行日 1965年9月15日
Published Date 1965/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201493
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はじめに
残気量および機能的残気量の測定法のうち,従来最も広く行なわれて来た方法は窒素,あるいはヘリウムなど特定のガスを指標とするガス稀釈法である。通常はこれらの方法によって機能的残気量を測定し,別個に求めたスパイログラムより予備呼気量を求め,これを機能的残気量より差し引いて残気量を算出する。したがって残気量の測定法の具体的な説明は機能的残気量の測定法の解説ということになる。
体プレティスモグラフを用いる機能的残気量の測定法もある。ガス稀釈法が,気道と交通し換気の行なわれている部分のガス量を測定するのに対し,体プレティスモグラフ法では換気のおこなわれていない,いわゆるnon—ventilated air spaceも含めた胸腔内気量を測定することが特徴である。体プレティスモグラフ法については別に解説される筈である。本項においては,ガス稀釈法のうちヘリウムを用いる変量式閉鎖回路法について著者らのおこなっている方法を説明する。
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