研究
1回呼吸法による残気量測定
三上 智久
,
勝山 幹子
1
,
外丸 弘子
1
,
見形 依久子
1
,
三平 征子
1
,
埋田 信子
1
,
北 睦子
1
,
江部 充
1
MIKAMI TOMOHISA
,
KATSUYAMA MIKIKO
1
,
EBE MITSURU
1
1虎の門病院臨床生理検査科
pp.221-223
発行日 1963年3月15日
Published Date 1963/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906096
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残気量の測定には種々なる方法が報告されているが,わが国では日常の臨床検査に7分間閉鎖回路法が比較的広く行なわれているようである。1950年前後から,窒素計の発達と共に1回呼吸法によって残気量を測定する試みがなされ,Lanphier1)はこれの臨床検査への可能性を示した。わが国では小池2)がこの方法を追試し高い精度をもつことを示したが,まだ一般の普及をみていない。いずれにしても日常の臨床検査法としては操作が簡単であり,被検者の負担が少なく,かつ精度の高いことが望まれる。
われわれは1回呼吸法について7分間閉鎖回路法との比較において日常の臨床検査に役立つ実際の手順を考え,また7分間閉鎖回路法による残気量測定の際に生ずる誤差についても検討を加えた。
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