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文献抄録
失血性ショックに対する血管拡張剤の効果—Vick, J. A., Ciuchta, H. P.,Merickel, J. H.,and Lindseth, E. O.:Circulation Reserch.16:58〜641,1965.,他
Vasodilator therapy in acute hemorrhagic shock.
pp.498
発行日 1965年7月15日
Published Date 1965/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201467
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ショックの治療に末梢血管抵抗を上昇せしめて血圧を維持するべく昇圧剤が用いられるが,この作用が末梢組織,腎の血流を障害することから,最近adrenergic blocking a—gentを用いて血流を良好ならしめようという新しい治療が導入されようとしている。そこで著者は犬で実験を行いadrenergic blocking a—gentとしてはPhenoxybenzamine(Dibenziline)を用いその効果を観察している。対象は40頭の犬で,Pentobarbiturateで麻酔,Heparin5mg/kg投与後,動脈圧を測定しつつ大腿動脈に接続したRamson'sReservoirに出血せしめ動脈圧を以後50mmHgに保つようにReservoirを操作する。出血後3時間目に任意の20頭にPenoxybenzamine 0.5mg/kg投与(静注)し実験群とした。出血後10時間目までは時間毎に生体,Reservoirの血液量を測定,その生体,Reservoirへの血液の流入量を生体固有の血液量のper centで表わした。
また同時に呼気CO2濃度,動・静脈血の酸素,炭酸ガス含量を測定した。
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