古典のページ
J.H.Jacksonについて
萬年 甫
pp.770-771
発行日 1968年10月25日
Published Date 1968/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904543
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「癲癇」の特集ということで,古典の頁にはジャクソンの原著が選ばれた。彼は76歳の生涯の間に300もの論丈をものしているが,その多くは大して名もない雑誌に掲載されたため,探索がむずかしく彼の業績の全貌をつかむことは容易な業ではないとされている。しかし,その重要なものは彼の愛弟子James Taylorによつて集録され2巻からなる"Selected Writings of John Hughlings Jackson"(Staples Press,London 1958)として世におくられている。第1巻は痙攣ことにジャクソン型癲癇に関する論文が多く,ここに訳出した"A Study of Convulsion"は,いくつかの短い症例報告につづいて出てくる最初の大きな論文である。今からほぼ100年前の1870年Transactions St. Andrews Medical Graduates'Association Vol. iiiに掲載されたものである。このあと1873年には"On the anatomical,physiological,and pathological investigation of epilepsies"と題していわゆるジャクソン癲癇に関する彼のまとまつた見解が発表されている。
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