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講座
ガスの運搬(1)—A-a Dの解析を中心にして
Gas Transport (1):Practical Analysis of Alveolar-arterial Pressure Differences.
望月 政司
1
Masaji Mochizuki
1
1北海道大学応用電気研究所
1Research Institute of Applied Electricity, Hokkaido University
pp.351-355
発行日 1965年5月15日
Published Date 1965/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201445
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はじめに
20世紀の初めを頂点として発展した呼吸生理も第一次から第二次大戦にかけて足踏み状態を続けた。それが第二次世界大戦後再び長足の進歩を遂げるに至った。それにはアメリカにおけるFenn,Comroe,Cournand,Rahn,その他のグループの活躍が大いに貢献したことは言を俟たない。アメリカ生理学会が1949年にJournal of Applied Physiologyを出版し始めたこともこの進歩の現われであろう。この戦後発展してきた呼吸生理の戦前との違いには次にあげる二点にその特長があると思われる。その一つは生理学的な研院成果が直ちに臨床面に応用され,また生理学者も深く病態生理を追求し生理学と臨床医学とが緊密に協力している点。第二には生理学的な諸量の精密測定が可能となり,生理学的な現象を定量解析的に説明する傾向が強くなったことである。
日本においてもアメリカにおける呼吸生理の発展を反映して1953年に本誌「呼吸と循環」が発刊されるに至った。
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