Japanese
English
今月の症例
Löffler症候群を合併したcreeping eruption
Creeping eruption complicated by Löffler syndrome
木村 佳史
1
,
山上 淳
1
,
木村 俊次
1
Yoshifumi KIMURA
1
,
Jun YAMAGAMI
1
,
Shunji KIMURA
1
1国家公務員共済組合連合会立川病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kyosai Tachikawa Hospital
キーワード:
幼虫爬行症
,
creeping eruption
,
ブラジル鉤虫
,
Löffler症候群
Keyword:
幼虫爬行症
,
creeping eruption
,
ブラジル鉤虫
,
Löffler症候群
pp.120-122
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903466
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症例は25歳,男性.1999年5月マレーシアを旅行中,両足底に紅色丘疹が出現,漸次拡大し,不規則な蛇行状線状丘疹となった.生食の既往なし.2週間後より発熱と咳嗽が出現し,胸部X線上,両側肺野に浸潤影を認めた.末梢血では好酸球が22.5%と増加,生検にてブラジル鉤虫の幼虫と思われる虫体を表皮内に認め,幼虫が移動した跡と思われる部位に好酸球の浸潤を伴う表皮内水疱を認めた.チアベンダゾールを6日間投与したところ,まもなく皮疹の伸長は停止,肺炎症状は約1か月後にはほぼ消失した.これらより,Löffler症候群を合併したブラジル鉤虫幼虫によるcreeping eruptionと考えられた.
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