Japanese
English
文献抄録
第2の原発気管支癌—Le Gal, Y. & Bauer, W. C. :J. Thorac, Cardiovasc. Surg.41(1):114〜124, Jan.1961.,他
Second primary bronchogeric carcinoma. A complication of successful lung cancer surgery.
pp.599
発行日 1963年8月15日
Published Date 1963/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201237
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
気管支癌の術後5年生存を見ると,初めの30カ月の間に急に低くなるか,その後はごくなだらかな曲線で減るようになる。後者の中には第2の原発気管支癌発生という場合がふくまれる,これは初めの癌の再発や転移ではない。著者らはここに7例の手術および剖検例をあげている。47才男,1953年5月右上葉気管支癌で右上葉切除。よく分化した扁平上皮癌。1957年8月左声帯麻痺,1958年9月左上下気管支癌で呼吸困難となる。剖検で右手術部はよく治癒し,左上下気管支に扁平上皮癌あり,縦隔・傍気管リンパ腺転移あり。64才男子,1949年8月左上葉末梢気管支癌で上葉切除,未分化扁平上皮癌。1953年冬右下葉主気管支癌発生,呼吸困難で死亡。剖検で未分化epidermoid ca,47才男,1952年1月左上葉の気管支癌で切除。分化したepidermeid ca。1957年6月会厭部にepidermoid ca発生,喉頭切除,頸部廓清。1957年11月右肺気管支癌にて死亡。69才男,1954年5月右下葉末梢の気管支癌にて切除。分化したepidermoid ca。1957年4月左下葉末梢気管支癌,切除。やはりepidermoid ca,術後健康。著者の考えでは第2の癌は転移でなく,新しい原発癌の重複であろう。第2の原発癌は最初から33カ月以上経て発生している。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.