Japanese
English
原著
じん肺及びじん肺結核症の肺機能—特にじん肺法に基づく心肺機能と肺内ガス混合及び肺拡散能力との関連
The Lung Function of Pneumoconiosis and Tuberculous Pneumoconiosis:Relation of the lung function test of the ministry of labour to the intrapulmonary gas mixing and Pulmonary diffusing capacity.
定方 正一
1
,
曾田 健一
1
,
遊佐 津根雄
1
,
阿部 彰
1
,
春原 輝正
2
,
渡辺 登志男
2
Shoichi Sadakata
1
,
Kenichi Soda
1
,
Tsuneo Yusa
1
,
Akira Abe
1
,
Terumasa Sunohara
2
,
Toshio Watanabe
2
1珪肺労災病院
2東北大学医学部葛西外科
1Workmen's Accident Hospital on Silicosis in Japan
2Dept. of Surgery, Sohool of Medicine, Tohoku University.
pp.307-311
発行日 1964年4月15日
Published Date 1964/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201314
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I.緒言
じん肺症においては,病像とその程度が複雑でその為招来される肺機能の損失も種々である。ここに肺機能の評価に際して肺の換気面のみの検査では不充分で,肺内ガス混合更に肺拡散能力等も測定される必要があると考えられる。
昭和35年に制定されたじん肺法に基づく心肺機能検査も1),この点についてかなりの考慮がはらわれている。しかし,実際上の問題として肺内ガス混合及び肺拡散能力を測定することは,一般的に言つてかなり困難なので,運動負荷法によつてこの欠点が補われるように意図されているわけである。またこの外,主治医の意見や患者の自覚症状が重要視されているのもこの為と考えられる。
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