Japanese
English
診療指針
心筋硬塞後のリハビリテーション
Rehabilitation of Cardiac Patients following Myocardial Infarction.
斎藤 十六
1
,
三橋 駿一
1
Soroku Saitoh
1
,
Shunichi Mitsuhashi
1
1千葉大学医学部第2内科
1The 2nd Dept. of Internal Medicine, School of Medicine, Chiba University.
pp.727-737
発行日 1963年10月15日
Published Date 1963/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201254
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I.はしがき
心硬塞において,リハビリテーションの成否を決めるものは,急性期の治療いかんである。それゆえ,この時期に,すでにリハビリテーションが始まつていると考えるべきである37)79)80)。しかも結核患者,身体障害者のそれと異なり,より高度の臨床性を必要とする。なぜなら,硬塞例の生命は心機能と本質的な結びつきをもち,いつ,いかなる場所においても,突然,致命的な重症状態を起しうるからである。近年,リハビリテーションの問題が大きくとり上げられてきたが,かような理由もあつて,この問題にかんする本格的な研究は,まだ,多くないようである。この小文では,まず,心硬塞の長期予後を検討し,つぎに,実例を引用しながら,その再調整Reconditioningを中心に述べる。
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