Japanese
English
特集 肺循環(2)外科領域
麻酔と肺循環
Anesthesia in Pulmonary Circulation
岡田 和夫
1
Kazuo Okada
1
1東京大学医学部麻酔学教室
1Dept. of Anesthesiology, Faculty of Medicine, University of Tokyo.
pp.151-159
発行日 1963年2月15日
Published Date 1963/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201182
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緒言
今日,麻酔学の立場から見て肺循環の開題は未開拓と云わざるを得ない現状である。麻酔時,外科手術時の大循環系に関する病態生理はそれが直接患者の管理に関することなので興味が持たれたが,肺に関する生理学が大いに研究されている今日,肺循環に注意が払われなかつたのはいささか片手落ちである。
肺循環に関する研究が急速に進展し,その成果として解剖学,病理学,臨床医学が一堂に会し,その問題点を論じあうという試みがChicagoでの1958年のSymposiumやLondonでの1961年のCiba Symposiumでとりあげられ,大いに益する所があつたが,その発展解明に待つべき多々の未解決の点が残されたようである。
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