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文献抄録
右室からの大血管起始—Neufeld, H. N. ; Du Shane, J. W. Wood, E. H. ; Kirklen, J. W. & Edwards, J. E. : Collected Papers of Mayo Cl. 52 : 314-317, 1961.,他
Origin of both great vessels from the right ventricle. :I. Without Pulmonary stenosis.: II. With pulmonary stenosis.
pp.814
発行日 1962年12月15日
Published Date 1962/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201159
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- Abstract 文献概要
右室から大動脈も肺動脈も出るので,左室はその中隔欠損を通して血液を送り出すにすぎない状態で,数例の報告を見る。partial transposi—tion,double-outlet right ventricleなどとよばれる。右室漏斗部に狭窄のあるものも,ないものもある。Mayo Cl.に14例あり。肺動脈狭窄合併せず(8例),合併す(5例),その他の心奇型合併す(1例)る3型をわけて考えることができる。肺狭窄なき8例では,5例が剖検で発見され,残る3例は手術で発見された。そのうち2例は大動脈管開存・僧帽弁不全・大動脈絞窄が合併した。8例すべてに肺高血圧あり。心室中隔は勿論欠損した。大動脈と肺動脈とは,同じ高さに着いており,口径,ほぼ同じで,一般の心室中隔欠損と形態が異つている。主症状は肺高血圧である。VCGでQRSが逆時計針方向,心カテ・血管心造影でみて大動脈が肺動脈と同じ高さにあり,肺動脈血O2が大動脈血O2とほぼ等しい等の点が特色であろう。肺動脈狭窄合併5例,その他共通房室管となつて肺狭窄を伴つた1例がある。これらはチアノーゼを伴うFallot四徴と鑑別しなくてはならぬ。血管心造影法と心カテのみが,それに有用。
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