Japanese
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講座
乳幼児心音—所謂innocent murmurを中心として
Heart Sounds and Murmurs in Infancy
小佐野 満
1
Osano, Mitsuru
1
1慶応大学医学部小児科学教室
1Department of Pediatrics, School of Medicine, Keio University
pp.807-814
発行日 1962年12月15日
Published Date 1962/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201158
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I.はしがき
小児科領域に於ける心疾患は,その大半が先天性で,嘗ては全く徒手傍観の外なかつた事は云う迄もない。Gross等が1939年,初めてボタロー氏管開存症の結紮手術に成功して以来,先天性心疾患に対する関心は次第に高まり,更に諸種の検査方法の進歩,並びに近年の手術分野の発展と共に,小児の先天性心疾患は,多くの期待が持たれるに至つた。
此等の心疾患を発見するのは,通常,小児科医であり,吾々が適切な判断を下す事は,患児のみならず,その成長を楽しみにしている家人に対しても及ぼす影響は重大である。
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