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文献抄録
心室隔壁欠損—Kirklin, J. W.; Mc Goon, D. C. & Du Shane, J.W.:/心房隔壁欠損の閉鎖術—Morrow, A. G.;Gi1bert, J. W.;Baker, R. R. & Collins, N. P.
Surgical treatment of ventricular septal defect./The closure of atrial septal defects utilizing general hypothermia
pp.590,603
発行日 1961年8月15日
Published Date 1961/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201014
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J. Thorac. Surg. 40(6):163-775,Dec. 1960 Mayo Clinicで本症320例を外科的に治療した。Fallotはふくめない。合併した奇型は心房隔壁欠損,Botallo管開存が多く,その他大動脈肺動脈瘻,大動脈弁不全,僧帽弁不全などがあつて,これらは同時に手術治療した。出来なかつた合併奇型は左上空大静脈存続,軽度の僧帽弁不全,冠動脈不全などであつた。肺高血圧は大多数に存した。肺/系統血圧比高い(1.8),中等度高い(1.3-1.8),低い(1.3以下)の3群にわけた。手術は肺高血圧を伴うもののみに行つた。Gibbon-Mayo pump-oxygenatorを改良し,流量2.2l/min/m2附近,体温37℃とする。麻酔にはhalothaneを用いた。クエン酸カリで心停止させる。高位欠損(high defect)は直接縫(His束を傷つけぬように)。肺動脈弁直下の欠損は大きいものではteflonをプロテーゼに使つた。endocardial cushion defectも同様。筋欠損は縫合。さて,全手術を通じて,他の合併奇型のあつた14例では6例(43%)死亡し,死亡率が甚だ高い。残る306例では,1959年度の手術86例の死亡8例(9%)というように死亡率が低い。2歳以下の子供では6%で極めて低い。死亡したのは1歳以下で,cushion defectである。
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