Japanese
English
綜説
呼吸と肺循環に及ぼすSerotoninの効果
Effect of Serotonin on Respiration and Pulmonary Circulation
原沢 道美
1
,
吉良 枝郎
2
,
福島 保喜
2
,
村尾 裕史
2
M. Harasawa
1
,
S. Kira
2
,
Y. Fukushima
2
,
H. Murao
2
1東京大学医学部老年病学教室
2東京大学医学部冲中内科教室
1Dept. of Geriatrics, Faculty of Medicine, Univ. of Tokyo.
2Dept. of Internal Med., Faculty of Medicine, Univ. of Tokyo.
pp.798-806
発行日 1962年12月15日
Published Date 1962/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201157
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.序論
Serotoninについては近年多数の研究がなされており,その薬理作用も漸次明らかにされつつある1)−3)。それと共に,カルチノイド症候群はいうまでもなく,各領域において,種々の疾患の臨床症状と本剤の薬理作用との関係が問題にされてきている。又本剤は呼吸及び肺循環系へ夫々著明な作用を有するが,それらは肺原発の神経反射,気管支の運動々態,及び肺循環の調節機構等の生理学的問題を明らかにする上にも,極めて重要な手掛りを与えている。以下本文には,serotoninの呼吸と肺循環に及ぼす作用についての,主な仕事を展望すると共に,この問題に関する著者等の成績を,あわせて紹介してみたいと思う。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.