Japanese
English
診療指針
Guanethidineの使用経験
Clinical uses of Guanethidine upon hypertension.
笹本 浩
1
,
伊達 俊夫
1
,
藤咲 喜一
1
,
沖野 遙
1
,
横山 剛
1
,
岡崎 敬得
1
,
坂口 大吾
1
,
高木 康
1
,
中村 芳郎
1
,
中川 晨
1
S. Sasamoto
1
1慶応大学
1Dept. of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University.
pp.337-343
発行日 1961年5月15日
Published Date 1961/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200983
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I.はじめに
近年各種の降圧剤が登場し,高血圧症の治療法はいちじるしい進歩をとげつつある。特に本態性高血圧においては,血圧下降剤を長期使用することにより動脈硬化の進行をおくらせ,さらに重要臓器の障害を防ぎうることはすでに多数の報告がなされている。しかしながら,ひるがえつて本疾患の高い頻度と重要性を考えると,この分野におけるなお一層の努力と研究が要求される段階である。
最近,まつたく新しい持続性降圧剤としてCIBA 5864 Su(Guanethidine)が合成され,注目されつつある.本剤は交感神経末梢の遮断剤の一種と考えられており,副交感神経遮断作用がなく,持続性降圧作用をもつことが特徴とされている。今回われわれも本剤の提供をうけ,本態性高血旺症を中心として降圧効果を検討しその投与法について若干の知見を得たのて報告し,同時に動物実験の成績を中心に木剤の作用機序について考察をこころみたい。
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