Japanese
English
診療指針
慢性肺疾患とChlorothiazide
Chlorothiazide in chronic pulmonary disease
笹本 浩
1
,
浜田 和郎
1
,
横山 剛
1
,
岡崎 敬得
1
,
加藤 邦夫
1
,
森 雅弘
1
,
高木 康
1
H. Sasamoto
1
,
K. Hamada
1
,
T. Yokoyama
1
,
T. Okazaki
1
,
K. Kato
1
,
M. Mori
1
,
Y. Takagi
1
1慶応義塾大学石田内科
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University.
pp.901-904
発行日 1959年10月15日
Published Date 1959/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200822
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I.はじめに
Chlorothiazide (以下CTと略す)の利尿降圧作用についてはすでによく知られているが,これを慢性肺疾患ないしはこれに伴う肺性心の治療または予防の一手段として使用した報告ははなはだ少い。
各種の慢性肺疾患においては,肺動脈圧の上昇に伴い,循環血漿量や血漿Na量が増加するが1),本剤の強力な食塩排泄作用を利用すれば,ある程度上記の障害を改善し,肺性心への発展を幾分なりとも阻止しうることが期待される。
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