Japanese
English
原著
血管抵抗を中心とした血流力学の一面
Some Aspects of Haemodynamics with special reference to Vascular Resistance.
相沢 豊三
1
,
五島 雄一郞
1
,
長谷川 恒雄
1
,
渡部 良夫
1
,
滝塚 久志
1
,
神田 昭典
1
,
関根 烝治
1
,
小玉 隆一
1
,
森 皎祐
1
Toyozo, AIZAWA
1
,
Yuichiro Gotō
1
,
Tunewo, HASEGAWA
1
1慶応義塾大学医学部内科学教室
1Department of Internal Medicine, School of Medicine, KEIO University.
pp.929-935
発行日 1959年10月15日
Published Date 1959/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200826
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I.まえがき
近年,高血圧及び動脈硬化症に基因する疾患の増加が認められるようになり,その原因の探究,発生機序の検索及び診療の研究に於て,種々な試みがなされているが,循環力学或は血流力学といわれる研究面も重視される可き分野の一つである。この方面の研究は未開拓の問題が数多く残されており,今後に解明の望みが期待されている。我々は,今回この血流力学の立場より,日常,循環器疾患の臨床及び実験的研究に重用されている血管抵抗の問題を検討すると共に,血管抵抗では観察することができない,血管内壁に作用するエネルギーの大小を,血管摩擦応力の立場から観察できることを提唱しようと思う。
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