学会抄録
第17回日本脳・神経外科学会総会演説抄録(5)
浅野 芳登
1
,
相沢 豊三
2
,
五島 雄一郎
2
,
長谷川 恒雄
2
,
滝塚 久志
2
,
神田 昭典
2
,
小玉 隆一
2
,
関根 蒸治
2
,
荒木 五郎
2
,
村上 恵一
2
,
石井 亨
3
,
大島 謙一
3
,
草野 信男
4
,
青山 友三
4
,
鬼頭 昭三
5
,
寺尾 寿夫
5
,
都留
6
,
鹿島 幸治
7
,
武内 義朗
8
,
渡辺 茂夫
8
,
布目 治雄
8
,
鈴木 二郎
9
,
佐々部 生三男
9
,
石橋 孝雄
9
,
赤間 良和
9
,
左和田 正悦
9
,
半田 肇
11
,
渡辺 浩策
10,11
,
白山 隆
12
,
鈴木 三郎
9
,
深井 博志
13
,
西本 敏男
14
,
野村 隆吉
15
,
松源 敏夫
15
,
田原 幸男
16
,
安藤 守紹
16
,
勝木 司馬之助
17
,
黒岩 義五郎
17
,
岡部 信彦
17
,
堀野 正治
17
,
武谷 溶
17
,
朝長 弘朗
17
,
後藤 幾生
17
,
荒木 淑郎
17
,
古町 雄四郎
7
,
祖父江 逸郎
18
,
戸田 孝
19
,
中村 陽二
19
,
伊藤 博治
15
,
木戸 長一郎
15
,
牛島 宥
20
,
工藤 達之
21
,
石森 彰次
21
,
富田 卓
21
,
中川 活治
21
,
宇賀神 一夫
21
,
村山 博良
21
,
山県 博
22
,
立見 哲夫
22
,
徳井 達司
22
,
川淵 純一
23
,
石井 昌三
26
,
谷栄 一
26
,
安藤 協三
26
,
小沢 和恵
26
,
稲葉 穣
24
,
高橋 正司
25
,
布施 正明
25
1熊本大学
2慶大内科
3船員保険東京中央病院内科
4東大伝研病理
5東大沖中内科
6北大神経科
7新大脳神経外科
8中京病院脳神経外科
9東北大桂外科
10京大第一外科
11京大荒木外科
12三重大第一外科
13新大脳外科
14順大第二外科
15名大橋本外科
16名大精神神経科
17九大勝木内科
18名大第一内科
19名大第二外科
20名大臨床病理
21慶大外科
22慶大神経科
23群大第一外科
24東医歯大第2外科
25東医歯大,浜口外科
26京大外科
pp.467-472
発行日 1960年5月1日
Published Date 1960/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200933
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96)実験的脳塞栓の脳病態生理
脳の血流障害及び脳血管障害性疾患は現在最も重視される疾患であり脳の病態生理面からの観察が要望されている。我々は臨床面で観察し得ない分野を動物実験に依り検索を試み犬を用いて実験的に脳に塞栓を作成し,その脳循環,代謝動態を測定し,第16回本学会に於いて発表したが今回更に経験を重ねたので報告する。実験はすべて雑犬を使用し「チオペンタール」麻酔の下に内頸動脈に「カセーター」を誘導し自家凝固血を生理的食塩水と共に注入した。測定は作成直後のものと数日後のものとに分けて行つた。測定後剖見により赤色及び白色軟化巣,脳表の充血等が認められ,組織的変化として比較的新しい例では脳組織の「チ〔稠密性〕密性」の減少が主な所見で,数日後経過したものでは灰白質,白質の「スーソ化」が広範囲に認められ,グリア細胞の増殖,脂肪顆粒細胞の出現が見られた。尚循環動態の対称としては当教室がすでに発表した「麻酔度—B」を使用した。その結果直後及び数日後の群共に脳血流量の減少が認められたが,直後の群に比べ数日後の群でははるかに減少は高度であつた。又平均動脈血圧は両者共著変なく,更に動脈血酸素分圧,ヘマトクリットにも変化なく脳血流量減少の起因を把握し難いが恐らく塞栓により脳血管に神経性反応を来し,脳血管抵抗が上昇したしたものと考えられる。
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