Japanese
English
特集 循環系薬剤の基礎と臨床
強心剤の臨床
Clinical use of cardiac glycosides
守 一雄
1
Kazuo Mori
1
1横浜大学医学部内科
1Department of Medicine, Yokohama University.
pp.311-316
発行日 1959年4月15日
Published Date 1959/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200747
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心臓の働きの弱つた時に用いて,これを恢復させるのが強心剤であるが,広く循環系の衰弱という意味からすると,末梢血管に作用する薬物もこれに入る。故に強心剤を広義と狭義に分け,狭義の強心剤は心臓に主として作用するものとし,更に血管剤を分け両者を合せたものを広義の強心剤としてもよい。本項に於ては主として狭義の強心剤についてのべる。
強心剤の代表者はジギタリスである。初め欧洲で浮腫の民間薬として用いられていたが,Wit—heringがこれを利尿剤としてとりあげ,後にJohn Ferriarが強心作用に注目し,次第に研究されるに至つた。Strophanthusは矢毒として,Scilla, Apocynum, Convalaria等も民間薬として用いられていたものである。
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