Japanese
English
方法と装置
電気伝導度法による血流量の測定
Measurement of Blood Flow by Electric Conductivity Method
友松 達弥
1
,
種本 基一郎
1
,
二宮 久雄
1
,
猪尾 力
1
,
井上 洋司
1
Tatsuya Tomomatsu
1
,
Kiichiro Tanemoto
1
,
Hisao Ninomiya
1
,
Tsutomu Ino
1
,
Yoji Inoue
1
1神戸医大第一内科
pp.613-619
発行日 1958年8月15日
Published Date 1958/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200661
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緒論
Stewart1)2), Hamilton3)−8)以来,稀釈法による血流量の測定は,最近広く行われており,指標として,もつぱら色素(T−1824)或いは,同位元素(I131添加」血清アルブミン9)10),P32添加赤血球11)12))等が使われている。著者等も,従来色素(T−1824)を指標として心拍出量の測定を行つて来たが13)−16),今回電解質(主に食塩水)を指標として血流量を測定した。指標として電解質を用いたものは,Stewart2), Wi—ggers17), White18)及びHolt19)等に過ぎず,又方法論上の基礎的要因について検討されていない。著者等は,電解質を指標として,血液の電気伝導度の変化より,血流量,循環時間等を測定する方法を電気伝度法(Electric Conductivity Method略してE.C.M.)と名づけて,その測定値に及ぼす各種の要因について検べ,更に模型実験及び臨床例について,従来の方法と比較検討した。
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