今月の主題 高血圧治療の実際と新たな展開
特殊な高血圧の治療
小児高血圧の管理上の問題点
雨宮 伸
1
1山梨医科大学・小児科
pp.2114-2116
発行日 1991年12月10日
Published Date 1991/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901272
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ポイント
1)血圧測定は小児の上腕長の2/3のマンシェトを用いること.
2)高血圧の判定は年齢によって異なる.
3)年少となる程,二次性高血圧の割合は高くなる.その80%は腎実質性疾患であるが,原因疾患の鑑別は十分にすること.
4)小児の本態性高血圧にはまず体重のコントロールが基本となる.薬物療法の前に一般療法をすべきである.クロニジン抑制試験が褐色細胞腫との鑑別となる.
5)小児での利尿・降圧剤の使用は成人のstep care療法に準じるが,使用経験の不十分な薬剤が多いことに注意すべき.
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