Japanese
English
腎臓シンポジウム
大量交換輸血および人工腎臓法の経験
Clinical experiences of replacement transfusion and artificial kidney
山川 邦夫
1
,
岩田 竜三郎
1
,
朴 承彥
2
Kunio Yamakawa
1
,
Ryuzaburo Iwata
1
,
S. Park
2
1順天堂大学医学部第二内科教室
2順天堂大学医学部第一外科教室
12nd Medical Clinic. Juntendo Univ. School of Medicine
pp.223-228
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200482
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緒 言
腎機能不全には主として慢性に経過して次第に病状の増悪をきたす萎縮腎,両側腎結核,嚢胞腎などと,比較的急激に病状の発現する異型血輸血,火傷,スルフアミン中毒,腹部手術や,Crush—syndromによるlower-nephron nephrosisとがある。いずれも尿量は減少し,乏尿,はなはだしいときには無尿となり,代謝産物の体内蓄積により尿毒症様の病状を呈する。
急性腎不全という状態は,しばしば可逆性で,その代謝異常状態を数回にわたり是正する内に,腎機能は回復することが多いため,斯様な状態に対しては,従来の治療法より積極的な方法がとられる様になつて来た。
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