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文献抄録
Blalock-Taussig吻合最初の施行例500人の術后5年の成績より
Five Year Postperative Results of First 500 Patients with Blalock-Taussig Anastomosis for Pulmonary Stenosis or Atresia
飯尾 正宏
1
1東大美甘内科
pp.203
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200479
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1944年より1947年に至る間の施術者500例中,術後改善ありその後の追跡の可能であつた244例の総括的報告である。 1)当初93%に良結果あり,5〜8年後には67%がこの状態を維持。 2)フアローはその他の畸型を有する者に比し,長期成績よく後期死亡率も低い。更にその一例にも心拡張並に心不全死を見ない。 3)施術最適年令は8〜12才で,2才以下及び20才以上は悪い。 4)施術後S. B. E. への感受性が高まると云われるが,著者らの観察では6%のみでかかる傾向は認められない。 5)後期死亡率は術後成績良好226人中11%,成績に見るべき効乏しい18人中44%,更に前述の如くフアロー以外のもので高い。 6)吻合成功を示す持続雑音は殆んど大部分で聴かれた。 7)赤血球数,Hb数,Ht量,動派血酸素飽和度,心胸比の術前術後の報告があり,要するにこれらに改善あり且つフアローを伴うものの予後が最もよいと云う。
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