今月の臨床 胎児治療—どこまで可能か
外科的治療法—手技
9.交換輸血法
進 純郎
1
,
荒木 勤
1
Sumio Shin
1
,
Tsutomu Araki
1
1日本医科大学産婦人科学教室
pp.286-288
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900771
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歴史的に行われてきた胎児輸血は重症血液型不適合妊娠での胎児腹腔内輸血である。本法では横隔膜下のリンパ管からの血液の吸収を期待するもので,極めて不確実な方法である。そのため胎児水腫のない胎児貧血の場合限って有効な方法であると考えられる。
Rh不適合妊娠に対しde Crcspigny(1985)は超音波ガイドで胎児輸血を施行した。最近では,Jacquestin(1981),Grannumら(1986)が子宮内胎児交換輸血を行っている。
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