Japanese
English
綜説
冠不全の外科的療法
Surgical Treatment of Coronary Insufficiency.
西村 正也
1
Masaya NISHIMURA
1
1久留米大学第二外科
12nd Surgical Department of Kurume University, Medical School
pp.137-143
発行日 1957年3月15日
Published Date 1957/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200469
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最近増加しつゝある冠不全は予後不良な疾患であつでParker1)は3,440名の患者の平均生存年限は5年と云い,諸家の報告でも3〜7年である。又最初の発作から5年目には生存者は25%と云われている。一回の冠閉塞の発作後でも条件がよければ副血行が出来て心筋の機能単位である心筋線維は回復するが,不幸にも冠不全の最も多い原因となる冠動脈硬化は常に進行性である。かくて多くの筋線維が破壊され結合組織で置換された場合は如何なる方法を講じても効果はないのである。
従来幾多の薬物療法並に手術療法が工夫された。然し之等の多くが初めは著効ありと宣伝されるが間もなく捨て去られた。
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