今月の主題 冠硬化症の新しい知見
冠不全の概念
小林 太刀夫
1
1東大
pp.146-147
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204588
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冠不全とは現在,病態生理学上の言葉として理解されている.すなわち心筋のO2需要に対し,冠循環よりのO2供給が絶対的または相対的に足りない状態をいう.したがって心筋にヒポキシアの存在することを意味する.
かかる状態の下でしばしば狭心症が発症するため,狭心症と同義的に理解されたこともあったが,現在では一応別個の理念に基づくと理解すべきである.
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