Japanese
English
診療指針
クロールプロマジンと高血圧
Chlorpromazine Treatment of Hypertension.
鈴木 文夫
1
,
鈴木 信子
1
F. SUZUKI
1
,
N. SUZUKI
1
1慈恵医大上田内科
1Department of Internal Medicine, Jikei Medical College
pp.731-734
発行日 1956年10月15日
Published Date 1956/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200422
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Chlorpromazineは抗ヒスタミン作用を有するphenothiazine誘導体の一つであり,中枢神経系に対する作用は従来のバルビタール系薬剤には見られない多角的な薬理作用を有している。即ち自律神経中枢に対する強力な抑制作用と自律神経特に交感神経末梢より出るアドレナリンに対する拮抗作用とが主体をなすものと考えられて居りCo—urvoisier等によつて主張されていた神経節遮断作用は現在では否定的である。
最近臨床方面に於けるChlorpromazineの応用範囲はとみに増大しそれに伴い使用報告も多数にのぼつている。吾々は本態性高血圧症患者にChl—orpromazineを使用し循環器系に及ぼす作用を観察したのでその成績を招介する。
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