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特集 クロールプロマジン
クロールプロマジンによる婦人自律神経症の治験
Clinical effect of chlorpromazine on autonomic neurosis of women
安井 志郎
1
SHIRO YASUI
1
1国立熱海病院産婦人科
pp.29-32
発行日 1957年1月10日
Published Date 1957/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201495
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器質的な変化がなく,自律神経障碍によると考えられる症状を主訴とする患者にしばしば遭遇するが,これは更年期又は去勢婦人以外にも多く,多腺性障害・自律神経内分泌性症状群・婦人自律神経症・血の道症1)・婦人神経症14)等と称され,Taylor13)の云う骨盤鬱血症(Pelvic congestion)の大部分も本症であろうといわれている6)。
その名称の多様な点からも窺われるように,本体及び原因は不明な点が多く,治療面では決定的な方法が確立されず,塩酸プロカイン静注法1)3)7)11)・ホルモン療法(エストロゲン・ボセルモン等)・臓器療法・鎮静剤・神経叢剔除法等多種多様な方法が行われている。
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